『落日燃ゆ』

映画&本 2007/02/24

落日燃ゆ 落日燃ゆ
城山 三郎 (1986/11)
新潮社


東京裁判で絞首刑を宣告された7人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人達と共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。(本文巻末より)


峰山にしては珍しくも史伝もの。
かねてから靖国乃至昭和史について興味を持っており試しに購読。
なかなか面白かったですね。
というよりまあ、昭和史についていかに偏見の目で自国を観ていたかというのがはっきりと自分の中で分かった。

「風車、風が吹くまで昼寝かな」

外交とは何なのか、ということにも焦点をあてた秀逸な作品であると思いました。
A級戦犯の絞首者7名の死をどう捉えるかはとても重要であると。


この本に影響して、南京事件/満州事変/関東軍についてもっと詳しい資料はないかを検索中。



歴史は面白い、と同時に残酷。

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珍しく。

日常 2007/02/22

珍しく体調不良を起こしました。峰山です。
最近は何かと忙しく、ちょっと体をいじめすぎましたかね。
さすがに今日は静養の必要性を感じ、一日中寝込みました。精神的/肉体的に疲れていたみたい。

人間の欲求とは計り知れません。
私は溺れる毎日です。
無いモノを掴み取ろうとして必死にもがくのだけれども、空を切ってしまう。
どんなに想っても、この気持ちは届かないんだなあ・・・・。

どん底に堕ちてゆく。暗く、狭いところへ
眩しくて目が眩むんです。
私には光は明るすぎる。
そして嫉妬に溺れるんです。掴めないものを掴んでいるもの全てに。

自分が醜くて仕方がない。
こんな自分は厭だと叫びながら、こんな自分しかいないこともわかっている。

つまらない話で締めくくるのをご勘弁いただきたい。

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works[ju;ra] 2007/02/18

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カット絵。セダンはかっこよくていいよね。
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前田は右利きなのか、左利きなのか(勝手に右利き設定にしてしまいましたが・・・)。
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苗と司郎丸。司郎丸大好きです!
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宗貴の遺骨シーン。骸骨を描くのも楽しいよね。

元々白黒の方が好きでして。挿絵はもってこいのジャンルだったり。
骸骨を描くために、人体模型の本を凝視していたら中身をのぞかれ挙げ句ドン引きされました(笑)
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夢と現実『スターフィッシュホテル』

映画&本 2007/02/12

2本目。

『スターフィッシュホテル』

これはあれですよ。
正に安部公房や筒井康隆的空想世界です。かなり面白かったですよ・・・!

不思議の国のアリスを織り交ぜた、夢と現実の空間。
人間の暗闇を淡々と、ユーモラスに描いてる作品だと思いました。

安部公房、カフカのシュールリアリズム(超現実主義)にも似ているし、
「虚構であることを前提とした虚構」(超虚構性)を掲げる筒井康隆氏の作品にも精通している内容であると思います。とにかく摩訶不思議。
夢なのか現実なのかも分からずにストーリが展開していきます。
なにより感動したのは映像美。
赤の圧迫感を闇に捉え、夢と現実を区別するかのように白と黒と場面の明るさが極端に変わっています。素直にすげえ・・・!と思いましたね。

要は穴に落ちるんですね(意味深だなあ)。

兎角、この虚構世界乃至超現実世界には圧巻です。
是非観てみてください!

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悲壮の果てに残るもの。『ルワンダの涙』*一部ネタバレを含みます。

映画&本 2007/02/11

今日は六本木へ行ってきました。というのも単館映画を見に行くため・・・!

今回友人に教えられ、その友人と一緒に見てきたのですが・・・
いや最高でした。とてもいい映画を見てきたと確信してます。有り難う友人!

さてまず一本目。

『ルワンダの涙』

公式ホームページ「story」ページより概要を記載↓

「1994年4月6日の夜、アルーシャを介とした停戦協定を結ぶために、フツ族出身のハビャリマナ大統領が乗った飛行機が何者かに撃墜される。もしかしたらクーデターかも知れないという噂が広がり、学校はそこが非戦闘区域である事を宣言し、国連兵士たちが生徒たちを守る為に学校を取り囲む。部族紛争がはじまり、彼の学校が大量虐殺〔ジェノサイド〕から逃れてきた何千という難民の為の避難所となった時、ジョーは彼のお気に入りで最も成績優秀な生徒マリー(クレア=ホープ・アシティ)に、国連軍が必ず君たちを守ってくれる、と約束する。しかし学校の外では過激派民兵〔ミリシア〕による血みどろの虐殺が繰り広げられていた。そして国連軍がもうこれ以上難民を保護できないと手を引いたとき、ジョーと学校長のクリストファー神父は人生最大のジレンマに立たされる。彼らもまたその場所を立ち去るべきか、それともルワンダの人々を守る為に立ち上がるべきかと。
国連軍のトラックが不安におびえる難民たちの群れをかき分けて退去してゆく中、ジョー、そしてクリストファー神父はある決断をする・・・・」

(ここからはネタバレバレなので、読みたい方だけどうぞ。)


参考資料url: http://c-cross.cside2.com/html/bp0ri001.htm

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衝撃

映画&本 2007/02/10

どうも。2月に入って妙に忙しくなりました・・・
しかし本を読むことは欠かさず。

今回は私自身大変ショックを受けた実話本。

19歳―一家四人惨殺犯の告白 19歳―一家四人惨殺犯の告白
永瀬 隼介 (2004/08)
角川書店
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92年、千葉県市川市で一晩に一家四人が惨殺される事件が発生。現行犯で逮捕されたのは、19歳の少年だった。殺人を「鰻をさばくより簡単」と嘯くこの男は、どのようにして凶行へと走ったのか?暴力と憎悪に塗り込められた少年の生い立ち、事件までの行動と死刑確定の道のりを、面会と書簡を通じて丹念に辿る著者。そこで見えた荒涼たる少年の心の闇とは・・・。人間存在の極北に迫った、衝撃の事件ノンフィクション!
(本書巻末より)

現代では19歳の犯罪なんてざらですが、やはり残虐さには目に余る行為には変わりないのだなあと。

暴力。支配欲。性欲。

強姦。孤独。そして、殺戮。

これが現実に進行形で起きている日常なのだろうかと思うと震えました。例えば突然家に帰ってきて待っていたのは見知らぬ男。そいつにいいように弄ばれ、金を奪われ、強姦され、そして殺される。
女は犯される。男は何度も刺す。刺す。刺して刺す。




−−だが強姦は、性欲の解消以上に、優越感と自信を与えてくれることを知った。それまでの鬱屈した気分がウソのようにスカッとした。今まで味わったことのない、「これだ!」という何かが掴めた気がした。セックスと暴力はつながっている、と確信した。(本文より抜粋)




強姦とは・・・、いや、セックスとは男性にとってどういう位置にあるものなのでしょうか。私は女(少なくとも女性的肉体傾向を意識しており、自身もまた女性であろうと自覚しているため)なので、そういうところが良く分からなくなります。ただショックで。
強姦、犯す、ファック。
女の私にとってすべて恐怖対象ですし、誰しもが恐怖するところだと思います。
・・・なんていうんですか。これが現実に起きたことで、私もそうなりうるということは分かりました。
男性に対して気を抜けないということは確かです。
スミマセン、皆必ずしもこんな最低な野郎なんかじゃないというのは百も承知でのことですが。
しかしある時期から男性に対して異常な恐怖心というか、触れられただけで泣きたくなるほど苦しくなるようになってしまったのも事実で。


19歳、まっさかりじゃないですか。

女は所詮受身なんです。暴力でこられたら適わないんです。
そう思えば思うほど、どんどんどんどん泥沼にのめり込んで、偏見という視界から出しか「男(自分を男だと自覚しているもしくは女性に対して性的関心を持つ)」を見れなくなってしまいそうです。


今まで再三言ってきたことですが、
私は実際に経験したこともないし、彼の、被告の苦しみも何もわかりません。全てが想像の範囲でしかない。
犯された女性たち、嬲り殺された家族の人たち、親族・・・。
全てが絡まって紡がれた狂想曲が、私の胸を荒げ擡げさせます。

とてもつらい話でした。


ノンフィクションモノは、こうして現実と直視しなければならないので結構きついです。人生観も影響されてしまいますね。
もっと読んでみたいです。こういうの。
そしてもっと広く物事を見れるようになりたいです。

(小説本文中で犯されるという言葉が何度も使われていましたが、それに物凄い抵抗感を覚えました。それはパトスにも似た、ほんの一瞬においての表現に対応していたから)

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