人の魂は
水に似ている。
天より来たり
天に昇り、
ふたたびくだって、
地上に戻り、
永遠にくり返す。
切り立つ岩壁に
ほとばしる
清流一すじ。
波状の雲となり
なめらかな岩床に
やさしくしぶく。
やわらかに岩にあたれば
水煙をあたりにこめて、
せせらぎながら
谷間にくだる。
岩角が流れをせいて
そびえていると
憤然として湧き
岩から岩へ
深淵めがけて泡立ちくだる。
平らな河床は
牧場の谷を静かに進み、
穏やかな湖水となって
星星の
かんばせをうつす。
風は波の
恋しい友、
風は湖底深くかき混ぜて
激しい波浪を泡立たす。
人の魂よ、
なんと水に似ているのだろう。
人の運命よ、
なんと風に似ていることか。
【水の上の霊達の歌】
(講談社文庫『ゲーテ詩集』小塩節訳 より)
母の実家で調達した本の中で発見したゲーテ詩集。
ゲーテは「ファウスト」しかもっていなかったので、詩集をゲットできてとても嬉しいですね。むふふ。
上記に載せた詩はとてもやわらかい流れと、心地よいテンポのもので気に入っております。
穏やかな、やわらかい、あたたかい詩だなあなんて。
詩についての知識はほとんどなく、理論的に解釈せよと云われても全然分からないのですが、まあ、ただ読んだままに、あるがままの感情にまかせて無意識のうちに自分の中で意味を模索しているのだと思います。きっと。
真の幸福は足るを知ること、ゲーテは云う。
幸福は、只悦の感情の現れを指すのでなく
幸福は、己の心に問いかける。
自らの心に偽りなく語りかける。
幸福はすぐ目の前に或る、ゲーテは危惧する。
掴めるものを
もがき、足掻きながら必死になるのに
得ることのできないそれと似ている。
蜃気楼だと錯覚してしまう。
義務。愛。信念。
嫉妬。増悪。怠惰。
みじめな自分。
水に似ている。
天より来たり
天に昇り、
ふたたびくだって、
地上に戻り、
永遠にくり返す。
切り立つ岩壁に
ほとばしる
清流一すじ。
波状の雲となり
なめらかな岩床に
やさしくしぶく。
やわらかに岩にあたれば
水煙をあたりにこめて、
せせらぎながら
谷間にくだる。
岩角が流れをせいて
そびえていると
憤然として湧き
岩から岩へ
深淵めがけて泡立ちくだる。
平らな河床は
牧場の谷を静かに進み、
穏やかな湖水となって
星星の
かんばせをうつす。
風は波の
恋しい友、
風は湖底深くかき混ぜて
激しい波浪を泡立たす。
人の魂よ、
なんと水に似ているのだろう。
人の運命よ、
なんと風に似ていることか。
【水の上の霊達の歌】
(講談社文庫『ゲーテ詩集』小塩節訳 より)
母の実家で調達した本の中で発見したゲーテ詩集。
ゲーテは「ファウスト」しかもっていなかったので、詩集をゲットできてとても嬉しいですね。むふふ。
上記に載せた詩はとてもやわらかい流れと、心地よいテンポのもので気に入っております。
穏やかな、やわらかい、あたたかい詩だなあなんて。
詩についての知識はほとんどなく、理論的に解釈せよと云われても全然分からないのですが、まあ、ただ読んだままに、あるがままの感情にまかせて無意識のうちに自分の中で意味を模索しているのだと思います。きっと。
真の幸福は足るを知ること、ゲーテは云う。
幸福は、只悦の感情の現れを指すのでなく
幸福は、己の心に問いかける。
自らの心に偽りなく語りかける。
幸福はすぐ目の前に或る、ゲーテは危惧する。
掴めるものを
もがき、足掻きながら必死になるのに
得ることのできないそれと似ている。
蜃気楼だと錯覚してしまう。
義務。愛。信念。
嫉妬。増悪。怠惰。
みじめな自分。



