「全然好きじゃないよ。」
「『全然好きじゃない』・・・そう言わないと、君が俺の前から消えてしまうと思ったんだ。」
どこか遠く、俺が探せないくらい遠くに、行ってしまうのではないか、と。
おせっかいで
ろくに苦労もしない
だめな俺。
弱虫な俺。
大切なのに
大切なのに
すごく大切なのに、いつも怒らせてしまう。
ああ、俺嫌われている。
そう確信せざる負えないくらい、
君は泣いてばかり。
俺は君を見ているのに、
君の目線は 遥か彼方。俺のいない世界を見ているのか。
目線も心も、つながらない。
俺は君しか、見ていないのに。
泣きわめく君は
まるで赤ん坊のように五月蝿くて
心を掻き乱される。
むしゃくしゃして、こっちまでつらくなってくる。
「・・・ああ泣きたい、って思うと無意識に電話をかけているんですよ。『今から泣きたいんですけど』って。報告する必要なんか、ないことなのに。」
習慣かなあと、
不機嫌につぶやく君が、
あまりにも愛おしくて
頬が緩む。
その言葉にあまりにもうれしくて、
笑みがこぼれる。
それを見て、君は「なにが可笑しいんですか。」と不平を言う。
ごめん。違うんだ。なんにも可笑しいことなんてないんだ。
俺は
とんでもない果報者だ。
そう思うと、ニヤケずにはいられない。
君がさらけだす感情が、
胸に伝う。
君が泣く。俺の横で。
ぐちゃぐちゃになって
真っ赤になって
わんわん泣く。俺を無視して。
眠るように顔を伏せ、しばらく黙る。
そして深く、深呼吸をする。
よし、大丈夫。私。と言って、立ち上がる。
さっきまでの嵐は、何だったのだろうと思うくらいに
至極あっさりと、
君は去ってゆく。俺を置いて。
そのふらつく足を
けれどしっかりとした足を
せっせと上げながら、歩いてゆく。
そしてまた、
なんだかよくわからない窮屈さが、
俺の胸に伝う。
彼女の強さが うらやましかった。
彼女の弱さが 苦しかった。
静かに、自分を殺すように泣いていた頃。
怒鳴るように、醜さを曝け出して泣く今。
醜いけれど、
美しいとは言いがたいけれど、
それが君なんだと、確信する。
君しかできない泣き方。
君にしかできない、感情の爆発。
パトス。
どうすれば
君は俺の傍にいてくれる?
俺はずっとずっと傍にいたいけど、
君は俺のことなんか何とも思っちゃいないから、
仕方なく俺を利用する。
利用価値のある男。
それでいい。
それでもいいよ。
本当は嫌われているってわかっているから。
俺のこと嫌いなのに、ずっと傍にいてくれるってわかったから。
だから、消えないでくれ。突然、消えないでくれ。
本当は隣にいてほしいのに
君はなかなか来てくれなくて、
いつも俺が振り返るはめになる。
はぐれてしまわないかと、
逃げてしまわないかと、
俺の前から、いなくなってしまわないかと。
君はそんな俺を見兼ねてか、
「・・・そんなに振り返らなくても、ちゃんとついていきますよ。」
と、ぶっきらぼうに答える。
「あなたは何をどうして欲しいんですか、私に。別に友達って訳でもないのに、よくお店とか誘ってもらっているし。」
恋人でもないのにと、最後に付け加える。
そうかもしれない。
俺は何を求めているのだろう。
偶然の出会いから
必然の出会いにしたかった。君ともっと近づきたかった。
ぐちゃぐちゃの感情を行動で表したら、
こんな形になった。
おせっかいなフリして、君に近づいた。
変だよな、明らかに。俺のとった行動って。
今考えても馬鹿らしいよ。泣かしておけばいいじゃん。放っておけばいい。
君に同じことを言われたとき、
初めて、抗う気持ちに気づいた。
違うんだ。
君と話がしたかったんだ。
君を支えたかったんだ。
泣いている君を、隣で応援したかったんだ。
頑張れよって。
明日こそ、ゼッてーいいことあるぞって。
君は知らないかもしれないけれど
俺はずっと前から
あの公園のベンチで
1人で静かに泣く
君を見ていた。
「全然好きじゃない。」
好きじゃない。
好きじゃない。
君のことなんて、全然好きじゃない。
ほら!これで満足だろう。
「俺は君のことなんか好きじゃない。」
恋人でも
友人でもない。
ほら!これで満足だろう。
好きじゃないと言えば、君は逃げないだろう?
ずっと俺の傍にいてくれるだろ。
本当は、
「好き」以上に、君のことを想っているのだけれど。
どこか遠く、俺が探せないくらい遠くに、行ってしまうのではないか、と。
おせっかいで
ろくに苦労もしない
だめな俺。
弱虫な俺。
大切なのに
大切なのに
すごく大切なのに、いつも怒らせてしまう。
ああ、俺嫌われている。
そう確信せざる負えないくらい、
君は泣いてばかり。
俺は君を見ているのに、
君の目線は 遥か彼方。俺のいない世界を見ているのか。
目線も心も、つながらない。
俺は君しか、見ていないのに。
泣きわめく君は
まるで赤ん坊のように五月蝿くて
心を掻き乱される。
むしゃくしゃして、こっちまでつらくなってくる。
「・・・ああ泣きたい、って思うと無意識に電話をかけているんですよ。『今から泣きたいんですけど』って。報告する必要なんか、ないことなのに。」
習慣かなあと、
不機嫌につぶやく君が、
あまりにも愛おしくて
頬が緩む。
その言葉にあまりにもうれしくて、
笑みがこぼれる。
それを見て、君は「なにが可笑しいんですか。」と不平を言う。
ごめん。違うんだ。なんにも可笑しいことなんてないんだ。
俺は
とんでもない果報者だ。
そう思うと、ニヤケずにはいられない。
君がさらけだす感情が、
胸に伝う。
君が泣く。俺の横で。
ぐちゃぐちゃになって
真っ赤になって
わんわん泣く。俺を無視して。
眠るように顔を伏せ、しばらく黙る。
そして深く、深呼吸をする。
よし、大丈夫。私。と言って、立ち上がる。
さっきまでの嵐は、何だったのだろうと思うくらいに
至極あっさりと、
君は去ってゆく。俺を置いて。
そのふらつく足を
けれどしっかりとした足を
せっせと上げながら、歩いてゆく。
そしてまた、
なんだかよくわからない窮屈さが、
俺の胸に伝う。
彼女の強さが うらやましかった。
彼女の弱さが 苦しかった。
静かに、自分を殺すように泣いていた頃。
怒鳴るように、醜さを曝け出して泣く今。
醜いけれど、
美しいとは言いがたいけれど、
それが君なんだと、確信する。
君しかできない泣き方。
君にしかできない、感情の爆発。
パトス。
どうすれば
君は俺の傍にいてくれる?
俺はずっとずっと傍にいたいけど、
君は俺のことなんか何とも思っちゃいないから、
仕方なく俺を利用する。
利用価値のある男。
それでいい。
それでもいいよ。
本当は嫌われているってわかっているから。
俺のこと嫌いなのに、ずっと傍にいてくれるってわかったから。
だから、消えないでくれ。突然、消えないでくれ。
本当は隣にいてほしいのに
君はなかなか来てくれなくて、
いつも俺が振り返るはめになる。
はぐれてしまわないかと、
逃げてしまわないかと、
俺の前から、いなくなってしまわないかと。
君はそんな俺を見兼ねてか、
「・・・そんなに振り返らなくても、ちゃんとついていきますよ。」
と、ぶっきらぼうに答える。
「あなたは何をどうして欲しいんですか、私に。別に友達って訳でもないのに、よくお店とか誘ってもらっているし。」
恋人でもないのにと、最後に付け加える。
そうかもしれない。
俺は何を求めているのだろう。
偶然の出会いから
必然の出会いにしたかった。君ともっと近づきたかった。
ぐちゃぐちゃの感情を行動で表したら、
こんな形になった。
おせっかいなフリして、君に近づいた。
変だよな、明らかに。俺のとった行動って。
今考えても馬鹿らしいよ。泣かしておけばいいじゃん。放っておけばいい。
君に同じことを言われたとき、
初めて、抗う気持ちに気づいた。
違うんだ。
君と話がしたかったんだ。
君を支えたかったんだ。
泣いている君を、隣で応援したかったんだ。
頑張れよって。
明日こそ、ゼッてーいいことあるぞって。
君は知らないかもしれないけれど
俺はずっと前から
あの公園のベンチで
1人で静かに泣く
君を見ていた。
「全然好きじゃない。」
好きじゃない。
好きじゃない。
君のことなんて、全然好きじゃない。
ほら!これで満足だろう。
「俺は君のことなんか好きじゃない。」
恋人でも
友人でもない。
ほら!これで満足だろう。
好きじゃないと言えば、君は逃げないだろう?
ずっと俺の傍にいてくれるだろ。
本当は、
「好き」以上に、君のことを想っているのだけれど。



